周囲と比較してしまいがちな私が、「頑張りかたは人それぞれだよね」と開き直った話。

会社を休職してから約2週間が経過。

これからの仕事のことについて考え込む毎日。

 

転職、退職、復職。いろんな選択肢がある中で、自分はどう生きたいのだろう。

 

人生の迷路に迷い込んだ私は、YouTubeやブログを見ながら、いろんな人の生き様をリサーチするようになった。

 

成功してる人たちはみんな寝る間も惜しんで努力してる。

 

深夜までブログ書いたり

社員に給料払うために深夜までアルバイトしたり

理不尽な組織を変えたくてリーダーになるために努力したり

 

そんな周りと自分を比べてはまだまだだなって悲しくなって。

自分のちっぽけさが情けなくなった。

 

頑張り方なんて人それぞれだ。

人と比べてどうなる。

私は私の生き方をすればいい。

 

そう頭ではわかってるけど。けど・・・

やっぱり周り、見ちゃうよね。

 

そんな時、大学時代の先輩が言った一言が私の頭から離れなかった。

 

「適度にサボってるやつって必要よな。周りがデキるやつばかりやと、しんどくなる。ほんでサボってるやつの性格が良ければなおよし!」

 

・・・

 

たしかに!!!笑

 

サボってると言うか、失敗談を笑いながら話せるような人。

キラキラした部分だけじゃなくて、ちょっとおっちょこちょいなところがあるくらいの。

憎めない感じの、愛すべきバカみたいな。

そんな人がいるだけで、場の雰囲気はガラッと変わるだろうな。

 

素直にそう思った。

 

思い返してみると、私のチームの先輩たちは完璧なバリキャリタイプの方が多かった。

 

先輩たちの頑張ってる部分ばっかり見ていると、すごいな・・・と、尊敬する反面、自分の未熟さが際立つばかりでしんどかった。

 

そもそも、新入社員のひよっこが、入社歴8年〜12年の先輩と比べるなんて。

そりゃ、できなくて当然だよ。

 

それくらいの割り切りがあればよかったんだけど。

変に真面目で、肩に力が入りまくってた私は、自分の成長よりも、自分の未熟さにばかり目がいってしまっていた。

 

それに、私の先輩たちは、昔、人間関係があまりよろしくなかった時代の会社を変革してきた人たちばかりだった。

 

昔のチームは〇〇で・・・と、先輩たちから昔話を何度も聞いた。

 

先輩たちの当時の苦しみと比べれば、私の悩みなんてちっぽけだな。

今の環境は十分恵まれてるわ。

私が勝手に比較して落ち込んでるだけだし。

 

そんな風に自分の中で気持ちを消化しているうちに、弱音を吐けなくなってしまっていた。

 

弱さを見せられる場所って絶対大事だ。

人間そんなに完璧じゃないから、折れることだってある。

折れた時に、駆け込み寺になってくれるような存在がいるかどうか。

それって、すごく大きいんじゃないかと思う。

 

私は先輩たちのすごい面を見てプレッシャーに負けてしまっていたことに気がついた。

 

そして、面談で時たま言われていた言葉がある。

 

もっと、あなたらしさを出していいんやで。

あなたはもっとできる子だと思ってる!

 

パワーになるはずのその言葉たちは、私にとって重すぎる荷物だったのだ。

 

自分で自分を認められていない時に、もっとできるって言われても。

そんなん、、、む!!り!!もう十分やってます!

キャパオーバーなんです!!限界なんです!!

 

そう言いたかったのに。

 

先輩たちはもっとがんばってきたんだし。

それが頭にこべりついている私は、

 

「はい。頑張ります」

 

と、言ってしまうのだった。

もう頑張る余裕なんて、どこにもないはずなのにな。

 

そういえば、一度だけ、もうキャパオーバーですってSOSを出したことがあったっけ。

 

「キャパを広げるためには1回限界突破しなきゃダメ。俺も昔はそんな時期があった。」

 

先輩から帰ってきた言葉はそんな感じの内容だった。

 

あ〜やっぱり。今は頑張る時なんだ。みんな、頑張ってきたんだもんな。

私の辞書から「がんばらない」と言う文字が消えた瞬間だった。

 

いつかは先輩みたいにならなきゃいけない。

でも私は先輩じゃないから。

得意なこともできることも違うから。

 

5年後、10年後、先輩みたいになってる姿が想像できなかった。

 

 

 

そして、頑張りかたを完全に間違えてしまった私は、心も身体も崩壊した。

 

頑張らなきゃいけない理由ってなんなんだろう。

会社は私のなんなんだろう。

仕事ってなんなんだろう。

 

就活生の時は、「仕事って人生の中でたくさん時間を捧げることだから、ただお金を稼ぐだけの手段にはしたくない!仕事を通して自分の人生を豊かにしたい!そんな場所とそんな人達と働きたい!」

 

そんな風に、希望と意欲に満ちた考え方をしてた。

 

でも。

 

仕事で人生を豊かにってなんなんだろう。

仕事でいっぱいいっぱいになった結果私はどうなった?豊かになった?

 

・・・

 

なってない。

 

仕事=正社員

 

大学生の私はそれしか知らなかった。

 

バイトは大学生がするもんだと思ってたし、社員になってない人たちはなんでならないんだろう〜とか思ってた。(無知って怖いw)

 

でも、ぜんっぜん、そんなことなかった。

 

フリーランス、経営者、バイトの掛持ち、正社員。

いろんな生き方をしてる人がいる。

 

そして、人には相性がある。

 

ストレス耐性、仕事内容、人間関係。

いろんなことが相まって、できることとできないことがある。

今回それをすごく感じた。

 

そして、人生を豊かにする方法って、仕事以外にもあるよねってことにも気がついた。

 

私が、仕事以外に豊かさを感じる時間を書き出してみた。

 

美味しいご飯を食べる

あったかいお風呂に入る

週に1回はサウナに行く

自然の中をゆ〜っくり散歩する

たまにのご褒美は焼肉とレモンサワー

 

あるじゃん。仕事以外にもいっぱい。

 

仕事で心が蝕まれて、仕事以外の豊かな時間を楽しめなくなってしまっていた私。

完全に本末転倒してた。やっと目が覚めた。

 

そもそも豊かさってなんなんだろう。

オカネ?モノ?ココロ?

経験が多い人が豊かな人?

お金をいっぱい持ってる人が豊かな人?

 

きっと全部大事だ。全部が相まって豊かになる。

 

ただ、人によって違うんだ。

 

私にとっての豊かさとは、

 

大切にしたいと思える存在がいて(家族、友達、職場の人、恋人、ペット、なんだっていい)自分の心の声に従って生きていくこと。

 

今の会社で正社員として働いた1年半は、この真実に辿り着くための時間だったのかもしれない。

 

まずは自分の軸を持つこと。

 

それがないと、あっという間に波にのまれて、本当の自分の豊かな生き方を見失ってしまう。

 

まだまだ休職中で、時間はある。

これを機に、1年半ぶりに、自分の心の声を聞いてみよう。

 

自分の人生だから。

自分で決めて、自分の足で歩いていこう。

 

私が豊かに生きるために。

 

 

寝よう。おやすみ。